第84章 馬糞は嫌いな奴に投げるのはいけない
馬小屋へ行くと道具を持った骨喰さんがいた
「お待たせ!主連れてきた」
「わかった。やろう」
「お願いします」
私は挨拶をして馬当番をした
馬は沢山いて驚いた
出陣部隊が来て馬を何頭か連れていったのを見送る
そして小屋を掃除していると叫び声が聞こえた
何事かと思って見ると鯰尾さんが何かを投げている
「馬糞は嫌いな奴に投げる!!!」
馬糞!?
えっ馬糞投げてんの?何してんのあの人は
そう思って鯰尾さんの所に走った
「兄弟、いい加減にしてくれ。っ主!」
「あっ!主さん危ない!!」
鯰尾さんがバケツの手を滑らせて黒い物体が私目がけて飛んできた
反射的になんとか避けれた
私が避けた後には馬糞が転がっている
「主、大丈夫か」
骨喰さんが地面にスライディングする形で座り込んだ私を立たせてくれた
「ありがとう、ございます」
「兄弟、だからあれほど」
「悪かったって…まぁ主さんは何事も無かったし」
「鯰尾さん、馬糞投げるのやめましょうよ……危ないです」
「わかりました!やめますね!」
元気よく言う鯰尾さんの声を聞いて、それぞれの持ち場に戻って仕事を続行した