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【刀剣乱舞】もしも刀剣男士と生活したら R-18

第83章 優しさ



それから鶴丸さんのしたことを教えて貰って、誰がどうだったとかあの時はどうだったとか、色々面白かった

拭き仕事も終わって自室に戻ろうとしたら薄紫とグレーを混ぜたような目の色をした人と鉢合わせした

「主、お体は大丈夫ですか?」

「は、はい、なんともありません。えっと………」

「長谷部です。へし切長谷部といいます。まぁあの場で全員から名を教えられても覚えられませんよね」

そう言いながらシュンとした表情を浮かべた

「ごめんなさいっ。失礼なことして」

「い、いえ!!そんな!俺は大丈夫ですから。それにしても主は全てを忘れられてしまったのですか?演技ではないんですか?」

「…………ごめんなさい、不快にさせてしまって、ごめんなさい、私、早く思い出しますっ、ごめんなさい」

演技と言われ悲しかった
本当に記憶が無いから、そんなこと言われて辛い

ごめんなさいとまた一言言い逃げするように部屋へ戻った


悲しくて涙が出てくる
なんで思い出さないの?と頭を掻き毟った
悔しくて畳んである布団を殴った
むしゃくしゃして物に当たった

部屋が汚れるのなんて知らない


物に当たりきっていろんな物が散乱した中で泣いた

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