第81章 困った時はポジティブに
「和睦空間って何」
加州が顔を引き攣らせながら聞く
「特に意味はありませんよ。加州さんも良ければ和睦空間で飲みましょう」
「えっ」
「楽しそうじゃん!清光、一緒に和睦空間行こうよ」
顔を赤くして目がトロンとした安定が清光の肩を抱いて左文字のところへ向かっていった
「数珠丸殿、拙僧と共に山篭りはいかがですかな」
「山篭り、ですか。なかなか趣味深いですね」
「僕も興味あるなぁ……そそるよね、山篭りのことだよ」
「青江殿も是非!!」
酒に酔った山伏は数珠丸とにっかりの元へ行き山篭りをしようと約束をしていた
そして夜も更けていき、広間で酒の匂いに包まれながら全員眠る
そんな中、三日月と山姥切と五虎退と小狐丸は縁側で夜明け前の空を見上げていた
「懐かしいな。この4人でここに居るのも」
呟くように三日月が言った
「そうですね……あれから月日は流れて今では大所帯になって…ぬしさまもこちらに来られた」
「主様は、い、生き生きとしていて、僕本当に嬉しかったです」
「……そうだな………俺は初めて主を見た時、こちらに来てくれないのかと思っていたのが懐かしい」
本丸が始まった時のことを懐かしんで4人は酒を煽った