第80章 悪夢を見ると寝起きは悪い
翌日の早朝、起きるとまんばちゃんの姿が見当たらなかった
そしてなにやら騒がしい
とりあえず起きて支度をして部屋を出ると短刀達がバタバタと走っている音がする
そして本丸の廊下を歩いていると戦着の抜刀した宗近と会った
「おはよう、主」
「おはよ、何かあったの?」
「いや、少しばかりトラブルというやつがな………審神者部屋へ行こう」
宗近は刀を鞘に仕舞うと、ぐっと手を握ってきて、審神者部屋へと向かった
審神者部屋に入ると、こんのすけがいた
"審神者様!!!緊急事態です。時間遡行軍がこの本丸の場所を掴み、奇襲を仕掛けてきました、直ちに刀剣達に指示を出して本丸を守るよう務めてください"
何かのドッキリかと思った
なのによく耳を済ませてみると、皆の怒号や刀の混じり合う音が聞こえる
夢が現実になりそうで、怖い
足がすくんでその場から動けない
すると襖が勢いよく開かれて、五虎退と小狐丸とまんばちゃんが来て指示を煽れと急かしてきた
「…………っ、皆折れないで、守ってここを、重傷になったら、撤退して、みんな生きて」
それしか言えない
「あいわかった。主命というやつだな。主はここに潜んでいろ。終わったら迎えにくるからな」
「ぬしさま、いいと言うまで決して出てきてはなりませぬ」
「主様、僕達は大丈夫です」
「主、絶対出てくるんじゃない」
宗近は審神者部屋の床の一部を開くとそこは人が1人入れるくらいのスペースがあった
無理矢理押し込まれて、扉を閉められた