第77章 隠した気持ち
私は冷や汗ダラダラだった
皆ぶっ込んできて、どうしようしか出てこない
「光忠、本当のこと言ったらどうだ」
おっと!ここで大倶利伽羅選手が動いた!!
なんて実況風に言ってる場合じゃない!!
光忠と目が合うと私を見て頷いた
「僕は、主のこと慕ってるよ。でもね、みんなが思ってる事は何も無いよ僕と主は。ただの主と刀。それだけだよ」
そう言った
私は少し心が痛かった
2人だけの思いはあの場所に封じ込めてきた
2人だけの秘密がある
真っ向から言われると傷つく
でも光忠はやっぱり皆のことも大事なんだと思った
「そう、だね。うん、そうだよ、何も無いよ。うん、何も無い。私は皆のこと好きだよ!こんなに皆に慕われて、私嬉しい。ありがとう」
悟られないように、自分に言い聞かせるように周りを見ながら言った
ただ蜻蛉切さんだけは射抜くように私を見ていた
「兼さん、ありがとう………私は、兼さんのことも皆のことも大好きだから、忘れないでね……そして昨日のことはもうみんな忘れて、さぁ、ご飯食べよ!」
私は兼さんと陸奥守さんの背中を押して席に戻した
私も席についてお昼ご飯を食べた