第77章 隠した気持ち
私は顔を上げないま数分がすぎた
どうしよう、主やめろなんて言われたらどうしよう
怖いよ
嫌われたかな
つらいよどうしよう
ぐるぐるとそんな考えが巡っていると気配を感じた
「主、俺らこそ悪かった。顔を上げてくれ」
「そうじゃ、おんしはなんも悪くないぜよ」
おおおっと!?なんで兼さんと陸奥守さん!?
余計に顔上げづらいわ
「ごめんなさい」
一言そう言うと肩を持たれ、無理矢理顔を上げさせられた
「主、昨日のことは大丈夫だ。酒の力は偉大だからな!」
「酒に酔うてると仕方の無いことじゃ。主何も気にするとはないきに」
「……っ、主辞めろって言われるかと、私ダメな人間だから、ごめんなさい」
「オレはアンタのことが好きだ。全て含めて好きだ。だから、そんなこと言うな」
目の前の兼さんの突然の公開告白に私は目を見開く
隣の陸奥守さんもえっ!?みたいな顔をしていた
目線をずらすと光忠はなんとも言えない顔をして口を抑えている
ど、ど、どうしたらいいの!?
「燭台切のことは協力したが、やっぱり腑に落ちねぇ………やっぱりあんたが忘れられないんだ」
「………和泉守!いきなり何言うとるんじゃ!!しかも皆の前で!!気ぃでも狂うたか!?」
「オレは本気だ」
「か、兼さん!!落ち着いて、ね?主さん困ってるから。それに、燭台切さんも困ってるから!!」
堀川くんが止めに入ってくれた
「ふーん主は燭台切とできてるの?」
髭切が真顔でいうのを見て髭切の真顔は怖いと思った
みんな触れてこなかったことを言ってしまい空気が凍りつく
「あ、あ、兄者、俺達はまだ来たばかりだから言ってはいけないぞ、多分」
「どうして?本当の事なら言ってもいいんじゃない?僕も主の事気に入っているから、嫉妬、しちゃうなぁ」
笑顔で言う髭切に広間の気温が2度くらい下がった気がした