第9章 花札とこいこいと
事態はとりあえず?一件落着し、皆で軽く食卓を囲み片付けもすべて終わって部屋へ入る。
すると光忠が部屋へ来た。
「さて、イイこと、しようか」
「……はい」
この時まで忘れていた。光忠との約束を。
「雨四光か…こいこい」
「よっしゃ猪鹿蝶きた!勝負!」
向かい合わせに座って中央の畳には桜の絵や蝶の絵が書かれた札が置かれている。
「光忠、いいことってこれ?」
「逆に君はなにを思ったのかな?」
「別に~?まさか晩酌しながら花札やるなんて思ってもみなかった」
「さて、次で最後だよ。あ、言っておくけど、勝ってるの僕だからね。勝った方の言うこと聞くってわかってる?」
そうだ、現時点で彼が65文で私が24文という大差で私が凄く負けている。
そして勝った方は負けた方へ命令をするという罰ゲームが待っていた。