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【刀剣乱舞】もしも刀剣男士と生活したら R-18

第9章 花札とこいこいと



遠くから僕の名前を呼ぶ主の声がする。どうやら気のせいじゃなかったらしい。
主がドタドタと忙しなく僕の元へ走ってくる。


「うおりゃあああああ」

「ぐふぉっ」

佳奈の華麗な飛び蹴りが炸裂した。


「光忠!てめぇっ」

「……っ!痛いよ!いきなりどうしたの!」

「ふざけんな、光忠がそんな奴なんて知らなかった。バカにしてるでしょ私のこと」


「何のこt「長谷部さんから聞いたの!私が会社クビになったこと皆に言ったってこと。皆で私をバカにしようとしたんでしょ?使えない奴だって……使えない奴だけど、自分なりに頑張ったのに、なのに、なんで」

おかしいななんで涙でてくるの?なんで光忠の前で泣いてるの?涙止まらないし止め方が分からない。


「何事です」

「佳奈?何故泣いておるのだ」

「主!いきなり走っていかれては困ります!話は途中です!」

「主様、泣き止んでください、虎もついてますから」

「大将、何があったんだ」

あれよあれよと一期、宗近、長谷部さん、五虎退、薬研くんに囲まれる。


「長谷部くん、何で僕が皆に言ったことを主に言ったの?」

「伝えねばならないと思ったからだ」

「だからって言い方があるよね?主がバカにされるって思ってるみたいだからね」

「主様、僕達みんなで励まそうとしてたんですよ。元気だして欲しいから、バカになんてするわけないじゃないですか」

「……っ…ありがと、ごめんなさい。光忠、本当にごめんなさい、それから皆を疑うようなことして」

「僕もはっきり言わなかったのがいけなかったね。それから話は最後まで聞くことだよ。長谷部くん、話は途中っていってたじゃないか」

なにこれ、私すごい恥ずかしいやつじゃん。いやでも、長谷部さんの話を最後まで聞かなかったのと私の性格の悪さが招いた結果か…結局私どこいってもトラブルメーカーなのかな。


目の前刀剣男士たちは私のことを何も知らないから慕ってくれるんだよね。

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