第76章 酒の過ちは誰でもあるはず
広間へ行くとみんな集まってお昼ご飯の準備をしていた
「主、兄者が世話になったな……何もされてはいないか?」
「膝丸さん、大丈夫です!何もされてないです!ありがとうございます!すみません、私こそ」
「膝丸は心配しすぎだよ。そんなに僕って手を出すように見えるかい?」
「兄者ぁぁあ!!俺の名を!!!俺の名を!!!!」
膝丸が泣き始める
そんなに嬉しいのか
「さてと、とりあえずなんかやらかしたらしいから、私は少し懺悔という挨拶回りに行ってきます」
2人にそう言って近くにいた兼さんと陸奥守さんのところへ向かう
「あ、主、お、オハヨウコザイマス」
「あ、主、お、おはよう、よう、眠れたか?」
兼さんはカタコトだし陸奥守さんはどもっていた
「おはよう、何かやらかした?私覚えてないの」
2人にはそう言った佳奈の言葉に震えた
これは罠なのか?と2人は思っていた
「……主、本当に覚えてないのか?」
「覚えとらんなら、それでええんじゃ……わしらは何も無かった!ええな?和泉守?」
「あ、あぁ、何も無かったな!そうだな!」
2人はそう言っていて、少し違和感を覚える
その2人を次郎さんと光忠はガン見していた
次にその2人のところへ向かった
「ねぇ、私何かしたかな?」
「えっ覚えてないの?本当に覚えてないの?」
次郎さんが目を見開いて言った
光忠はそれを見て口を開いた
「……ブチ切れてたんだ君は………和泉守くんと陸奥守くんの胸ぐらを掴んで僕と次郎さんに投げたんだよ」
「えっ……………嘘でしょ?だって大男2人なんて投げれるわけないよ!?私女だよ!?そんなこと出来るわけないよ」
「主、燭台切の言ったことは本当だ」
まんばちゃんが口を挟んできた