第73章 幼稚な自分
深呼吸をして、ペットボトルのキャップを閉めた
「気分転換に甘いものでも食べに行こっか」
光忠は立ち上がって私の手を取り歩き始める
喫茶店に入りテーブルに案内され座った
メニューを手に取りお互い見始めた
「…ちゃん…佳奈ちゃん」
「ん?」
「どうしたの?呼んでも反応無かったから」
「ああ、迷ってただけだから、とりあえずこのパフェ食べよっかな」
「わかった」
光忠がウエイトレスさんに頼んでくれて運ばれてくるのを待った
「ねぇ、光忠、幻滅したよね……ごめんなさい」
「そうだね、今の君には幻滅してるかな」
「私を置いて、本丸帰ってください、私、」
「僕は君の全てを受け入れたって言ったよね?僕は怒ってるんだよ。そんなに僕って信用ならないかな」
私は黙った
”お待たせしました、パフェとパンケーキと単品で紅茶とコーヒーになります。ごゆっくりどうぞ”
ウエイトレスさんが頼んだものを運んできて立ち去った
「溶けちゃうよ?早く食べなよ」
目の前のパフェと紅茶を見つめてると光忠が言う
気分転換に甘いものでも食べに行こっかと言ってくれた光忠に申し訳なくて目には涙が溜まる
「ごめん、ごめんね、こんな私で、ごめんなさい」
堪えてたのに涙が溢れてきた
「御手洗、いってくる」
私は言い残して逃げた