第70章 燭台切光忠の想い
今日こうして君とデートしたのは、ある日乱くんに呼ばれて加州くん、宗三さん、次郎太刀さん、貞ちゃん、伽羅ちゃん、和泉守くん、山姥切くん、江雪さん、一期くん達に、いい加減自分の気持ちを主に伝えたらどうだ、見ていてもどかしいと言われたから
そこから大変だった
主にバレないように準備をして、君のいた世界のことをこんのすけくんから情報を得て勉強した
最初は乗り気じゃなかったけど、周りの圧が凄くてとても逆らえなかった
君のことは大切だけど、君は僕の事をどう思っているかわならなかったし、嫌われたらと思うとうじうじしていた
あの時の僕はかっこ悪かったと思う
でも、山姥切くんに全て見抜かれていた
彼はとても観察眼が鋭かった
写しの俺じゃあるまい、うじうじしていないで、さっさと気持ちを伝えたらどうだ
主はお前のことを好いているんだ自信持て
俺は初期刀だから燭台切が顕現する前から主を見ている、俺はあんたより主のことを分かっているつもりだ
などと言われてしまい、僕は決心した
でも君は人間だから寿命がある
いつかくるお別れが辛くて、僕は君の気持ちに気づいていたけど悟ってないフリをして君の言葉を拒んだ
なのに君は僕に返してくれた
本当に嬉しかった
でも僕はずるいことをした
本当は後悔している
佳奈が欲しい