第68章 驚きと楽しいこと
レストランを出ると政府の近くにある施設へとたどり着いた
光忠が手続きをすると機械のところに足型のマークがあり私も隣に立つ
光に包まれて眩しくて目を閉じた
「目を開けても大丈夫だよ」
しばらくして光忠の声が聞こえた
目を開けるとそこには、私の居た街並みだった
そして本丸を出た時は夜だったのに、この世界は昼間というか朝だ
また恋人繋ぎをされて、自分の住んでた家に連れていかれた
「ここが佳奈ちゃんの部屋なんだね」
何故か私が住んでいた部屋の鍵を光忠は持っていて、普通に入ることが出きた
なんでその鍵を持っているのか怖くて聞くことは出来なかった
「……懐かしいな」
家具も何もかもない部屋だったのに当時の記憶が溢れてくる
「ここにね、テレビがあって、テーブルがあってベッドもあったの。刀剣乱舞のグッズここにたくさん置いてたなぁ」
懐かしむ彼女を光忠は暖かい目で見ていた
一通りどんな部屋だったか私は光忠に言っていた
そしてバルコニーに出て風景を見渡す
光忠は同じく風景を見ながら佳奈の頭を撫でた
「僕は初めて見るものばかりでびっくりしてるよ。鶴さんの言葉を借りるなら驚きがいっぱいかな」
頭を撫でられて気持ちよさそうな佳奈を見ながらそう言った