第68章 驚きと楽しいこと
「主、着れた?」
「うん着れたよ」
清光の声がして応答すると襖が開いて4人が入ってきた
「わぁかわいい」
「さすがみんなで見立てただけあるね」
「お似合いですね」
「これはイチコロだね。今日は良い盃が飲めそう!」
口々に言われ少し照れる
そして玄関に連れていかれた
「お待たせ!主連れてきたよ」
清光が玄関にいた兼さんと貞ちゃんと伽羅ちゃんとまんばちゃんに言う
「こっちも準備は出来ている」
「女ってのは時間がかかるから大変だよなぁ」
まんばちゃんと兼さんがそう言った
そして兼さんの後ろに同じくらいの身長の人もたっているのが見えたけど誰かわからなかった
そしてその人は外へ出てしまった
私も宗三さんに手を引かれて玄関のドアの前に立たされた
「楽しんできてくださいね。貴方は楽しむことしか考えなくていいんですよ」
宗三さんは耳元に口を近づけてそう言う
「主似合ってるぜ!帰ってきたら話聞かせてくれよな!」
「似合ってる、自信もって行ってこい」
貞ちゃんと伽羅ちゃんにも言われ私はみんなに見送られるように外に出た
外に出るとそこにはいつもの服じゃない光忠が立っていた
やばいドキがムネムネしてきた
どうしよう光忠かっこよすぎ
なにあれ
私のいた世界の服着てるし眼帯も医療用のしてるしなにあれ
やばい心臓もたない
「佳奈ちゃん、似合ってるよ」
「み、光忠も似合ってる…えっと、あの、なんでちゃん付け?」
「皆から言われたんだ。そのほうが良いって。ほら行こう」
光忠は私の元に来て手を繋ぐと歩き出す
え、ちょ、恋人繋ぎだと
無理無理死んじゃう
てかなんでこんなことになってるの!?
内心パニックになっているにも関わらず光忠は気にも止めていない感じだった