第67章 恋心
逆上せそうになりお風呂から上がった
部屋へ行くと蜻蛉切さんが待機していた
「湯冷めせぬよう、もっとこちらへ」
蜻蛉切さんは私の手をとると隣に座らされる
「蜻蛉切さん、ありがとう」
「風邪でもひいてしまったら大変ですから。さて、温め直したので食べましょうか」
「うん!」
その日の遅いお昼は温玉うどんだった
暖かくて美味しかった
二人で食べ終わって食器は蜻蛉切さんが持っていくと聞かず、持って行ってもらうことにした
部屋で寛いでいると、乱ちゃんと清光と宗三さんが入ってきた
「ねぇ主さん、ボク達と楽しいことしよ」
「今日は俺達が夜まで主を独占するからね」
「僕達から逃げられると思わないでくださいね」
楽しいことってなんだろうと思い始めたら、メイク道具が置いてある鏡台の前に座らされると、清光は私の手を取り爪にひんやりとしたものを塗り始める
乱ちゃんは私の後ろにたつと髪の毛をいじり始めた
宗三さんは私の前に座るとコットンに浸した化粧水を私のほっぺにパッティングし始めた
突然のことに驚きを隠せないでいると次に次郎さんが部屋に入っきたのが見えた
「皆、アタシが見立てたやつここに掛けておくね。宗三くん、アタシも手伝うよ」
「えぇ、お願いします。では、色を選んでください。僕はその間に済ませますので」
宗三さんの隣に次郎さんが来て私の顔とメイクパレットを持ってにらめっこしている