第67章 恋心
「主、目を覚ましてください」
「んっ」
意識を覚醒させると蜻蛉切さんが起こしてくれた
「昼餉を食べ損ねてしまいました。今から厨に行って取ってきます」
「わたしも、行く」
「主待ってください」
蜻蛉切さんの言葉を遮って立ち上がったら中からドロっと出された液が漏れ出して股を伝った
「ひっぁ」
その感覚に座り込むと蜻蛉切さんは私をタオルケットに包み込むと抱き上げて、私の部屋に連れていった
蜻蛉切さんはてきとうに着替えをタンスから出して、私をまた抱き上げて風呂へ向かう
「体を清めてください。私は昼餉を取ってきたら貴方の部屋で待っています」
そいうと風呂へ押し込められた
体を流し液を出して湯船に浸かる
ずっと心に仕舞っていた光忠への気持ちが溢れてきた
知らないふりしてたのに
彼は刀、人間じゃないましてや二次元のキャラクターだったのに
私は燭台切光忠が好き
でも主だから、1人を贔屓してはいけない
恋したらまた辛い思いする
何も言えないからいいように使われるだけ
体だけ利用されて終わる
何度もそうなってきた
ここでは過去の自分になりたくない
光忠だって私のこと好きではないかもしれない
ましてや主っていう私が好きで、私の気持ちなんて微塵もわからないし、体だけ欲しいのかもしれない
好きになんてなるんじゃなかったと思う前に線引きしなきゃいけないのに
なんで心が締め付けられるの