第64章 熱と悪夢
翌朝、意識が覚醒して横を見ると蜻蛉切さんが手を握っていて横になっていた
「……っ!!すみません!主!このようなお見苦しい姿を見せてしまった………」
「…蜻蛉切さん、大丈夫。ありがとう」
「……熱は大丈夫ですか?」
「測ってみる」
しばらくしてピピッと言う音と共に熱を測り終えた
36.8平熱に近いが平熱が35度台の私にとってはとてもじゃないがまだ微熱の域だった
だが昨夜の39度台の熱からはだいぶマシになった
「だいぶ良くなったよ。でも、私元々の体温低いから少し微熱気味かな」
「そうですか。ならよかったです………さて私は朝支度をしてきます。主はゆっくりしていてください」
蜻蛉切さんはそう言うと部屋を出て行った
繋がれていた手の温もりが残っていて暖かかった
片手で繋がれていた手を包み込むようにしてまたうとうとしてきて眠った
それから歌仙さんと伽羅ちゃんが部屋へ来た
目が覚めると2人の姿が飛び込んできて状況が掴めない
「やっと目が覚めたんだね……僕達が心配かけてしまったね。本当に申し訳ない」
「心配かけて悪かった」
え、まって状況掴めてないよ私
どゆこと??なんでいきなり謝られるの