第63章 いても立ってもいられない
「お、おい、しっかりしろ!」
大倶利伽羅が声をかけるも反応はない
「主の顔が火照ってる………体も熱い…熱でもあるんじゃないのか?」
鶴丸が佳奈の頬に触れ、首筋に触れるとそう言った
「とりあえず部屋へ運ぼう。僕が連れていく」
「歌仙くん任せたよ。僕は、薬研くん連れて部屋に行くね」
光忠はそう言って粟田口の部屋へと向かい、歌仙は佳奈を抱き上げて鶴丸と共に部屋へ向った
大倶利伽羅と太鼓鐘貞宗と小夜左文字は厨に向かった
歌仙は部屋へ佳奈を寝かせる
しばらくして光忠と薬研がきた
「大将が倒れたって本当か!?」
「あぁ、いきなり反応がなくなってね」
歌仙が薬研の問いに答えすかさず鶴丸が口を開いた
「とりあえずは服を着替えさせてはみたんだが、高熱からかうなされていて反応が無いんだ」
「なるほどな………こりゃ酷い熱だ…」
薬研は佳奈の額に触れそう言う