第62章 爆弾発言
トイレから戻ってくるとライブ映像から切り替わり、今度は刀剣たちが芝居をしている映像が流れ始めていた
え、これどういう状況!?!?
ライブ映像は?
「おっ!主やっと戻ってきた!ライブっつーのが終わったから、今度は二枚目のやつを入れて見始めたんだ。そしたら今度は織田の刀剣の芝居が始まったんだ。俺たちの話もあるみたいだし楽しみだぜ!」
貞ちゃんが私のところに来て状況を説明してくれた
一緒に見てると不動行光という短刀が出ていた
”俺は不動行光。不動明王と矜羯羅、制多迦が浮き彫りされてて、織田信長公がたいそう愛した刀なんだ。どのくらいかというと、酔うと膝を叩いて歌って自慢するくらいだな。これって相当のことだろう?”
甘酒を飲みながら不動行光はそう言っていた
「甘酒飲んでるんだ……かわいい」
「えっ」
「は?」
やべえまた地雷踏んだ!?!?
「不動行光が気になるんですか?」
「あいつは酒ばっか飲んでダメ刀と自分を言うような刀ですよ」
宗三と長谷部が素早くそう言ってきて私は圧倒された
「そ、そうなんだ」
なんて思いながら見ていると今度は宗三が長谷部を殴っていた
私は開いた口が塞がらなかった
「ね、ねぇ、宗三さん、今後うちの本丸の宗三さんは長谷部を殴ったりしませんよね?」
「えぇ、安心してください。ですが、あの映像の僕が殴る気持ちもわかりますよ…今後何かあった時は殴ることもあるかと思いますが」
こええええ
ポーカーフェイスで言ったよこの人じゃないこの刀
これあれだもう掲示板に、稽古以外の本丸内での乱闘行為禁止って書いとこうそうしよう