第61章 全力で阻止
「主今なんて」
「髭切かっこよ」
「嘘でしょ!?あんな物忘れ激しいジジイのどこがいいの!?」
「え?」
清光がすごい剣幕で詰め寄ってきた
「ああやって弟の名前忘れるくらいんなんだよ!」
清光に指摘され画面を見ると髭切と膝丸のやり取りが抜かれていた
”今日はありがとう。僕は源氏の重宝、髭切。そしてこっちが弟の……………”
そう言って首を傾げる姿が映る
”兄者!!俺は膝丸だ!ひ、ざ、ま、る!!”
”そうそうこっちが膝丸!兄弟共々よろしく頼むよ”
「か、可愛い」
「え?」
「は?」
「ん?」
「はぁ!?」
私の呟きに所々から声が上がった
「あ、主、頭打ったりしてない?大丈夫?病院行く?」
「安定それは大袈裟だよ。なにか変なとこに頭ぶつけただけだよね」
「主、変なもの食べてないよね?今日の厨当番、僕と伽羅ちゃんだったけど大丈夫だよね?」
「大将は髭切みたいなのがタイプだったんだな……意外だ」
厚くんが冷めた目で私を見てきた
「みんな落ち着いて!私は至って問題ないから!!だってあれ見て!お目目ぱっちり!優しそうな雰囲気!溢れ出るお兄ちゃん感!溢れ出る王子様感!」
「「「「いち兄/一期一振じゃねーか!!」」」」
み、みんな口調忘れてツッコミしてる……だと