第60章 聖なる日
翌朝、長谷部と共に起きて身支度をし、朝ごはんを皆と食べてから広間を立ち入り禁止にして、テーブルを用意した
部屋にあったツリーを広間に置いて装飾をした
「主、それは?」
「クリスマスツリーって言うの。今日はクリスマスパーティーしたくて」
「クリスマス?」
「うん、簡単にいうとイエス・キリストっていう人の誕生を祝う日なんだけど、それがいつからか贈り物を贈るっていう日になったの」
「そうなんですか……そのようなものがあるのですね」
「うん!あ!ケーキとかの料理考えてなかった……」
「ならば料理なら燭台切や歌仙に頼めば解決すると思います」
「そっか!なら少し頼んでくる!」
私は広間を出て少し自室にあるパソコンに触れ、厨にいるであろう光忠と歌仙の元に向かう
「光忠!歌仙!」
「ん?どうしたの?」
「そんなに急いでどうしたんだい」
案の定厨にいた2人に話しかけた
「お願いがあって、今日、ケーキ作ってほしいの。あと、チキンとかの洋食!あと、お酒に合うおつまみとかも」
「唐突だね。まぁ主のお願いなら作るけど、何かするの?」
「それは秘密、お楽しみだよ」
「黙秘するんだね。燭台切、なら最高のものを作ろう」
「そうだね」
「食材、とりあえず沢山頼んであるから、もうそろそろここに届くと思うからお願いします」
「わかった。腕によりをかけて作るよ。でも沢山あるなら昼餉の時間超えちゃうけど大丈夫?」
「皆に伝えておく!とりあえずパーティーだから、お洒落にお願いします!」
「あぁ、雅なものを作るよ」
そういうと私は厨から出て広間へと戻った
「それにしても主は何をしようとしているのかな?パーティーとは言っていたけど、今日は主の誕生日とかではないし…」
「主にも考えがあるんだろう。とりあえずこんなに食材があるんだ。堀川と蜂須賀と小夜を呼んで手伝ってもらおう」
思ったより大量に届けられた食材を目の前に歌仙はそう言う
「そうだね。彼ら今日非番だからお願いしようか」
その会話をして歌仙はその3人を呼びに行き料理を作り始めた