第56章 刀剣会議
「そういえば乱が主が抱かれたあと、うなされているって言っていたが、なんでだろうな」
和泉守は呟くようにそう言った
「主の過去に関係しているのではないのでしょうか。ですが、主は多分話してはくれないでしょう」
数珠丸がそう言った
そのあとに続くように歌仙は口を開いた
「そういえば、主は愛され方を知らないと言っていたね」
「愛され方を知らない?」
歌仙がそう言うと同田貫が反応した
「あぁ、家族以外愛されたことなかった…甘え方も頼り方も知らなくて、知り合ってきた男はみんな身体目当てだった、とね」
「身体目当て………それ最低な男じゃない。アタシ一緒にお風呂入った時、あの子全部私のせいって言ってたから関係してるかもしれないわね」
「主は、あまり自分のことを話してはくれないのですか?」
「江雪左文字の言う通り俺もそう思った…俺たちは来てまだ日が浅いからな。尚更分からないことも多い」
江雪に続き鶯丸が言った
「一度主から過去の話を聞いたのですが、愛され方を知らないことや男の関係のことは深くは聞いていなかったのでよく分からないんですよ」
太郎太刀がそういうとほかの刀剣達も頷いた
「主はいろいろ隠すのがうまいっちゅーことじゃの。まぁ、いきなり男所帯の所に来て生活するなんて難儀なこときに」
「……とにかく!今後主に手を出す時は、注意する事。それから、もう仕方ないからヤるなら結界張って!俺からは以上」
清光はそういうと集まっていた刀剣達は各々のやることをやりに出ていった