第55章 いろんな意味で追い込まれる
ずかずかと光忠は部屋へ入ってきた
手には水と錠剤を持っていた
「鶴さん、今日畑当番だったでしょ!ほら、主から離れる。行くよ」
「ちょ、光坊!離せ!」
光忠は鶴丸を私から引きはがした
「これ痛み止めだから、ご飯食べたら飲んでね。ここ置いておくから。鶴さんが邪魔したみたいでごめんね」
鶴丸が反論しているのに聞く耳を持たず光忠はそう言いながら、鶴丸を強制連行して部屋を出て行った
いきなり来ていきなり去っていくし嵐みたいだ…
痛み止めか…光忠優しいな……じゃなくて、こういうの飲んで必ずヤってる気しかしない
これは飲んでも大丈夫なのか………
なんて思っていたら今度は薬研くんが入ってきた
「大将、さっき燭台切が持ってきた薬だが、問題は無い。副作用も無いから安心して飲んでくれ。あと温熱の湿布もあるからよかったら使ってくれ」
「薬研くん……ありがとう。なんかごめんね」
「いや、大将はいろいろ大変だから俺に出来ることはこれくらしかない。謝るのはなしだ」
「うん………薬飲みたいけど、お腹空いてなくて」
「無理はしなくていい。自分のペースでやればいい。とりあえず湿布も貼るからうつ伏せになってくれ」
薬研の言う通りに佳奈はうつ伏せになり、湿布を貼ってもらった
「よし、これで大丈夫だ。大将、今日はゆっくりしてろよ」
「ありがとう」
薬研はそう言って部屋から出て行った