第6章 みんなとご飯
手入れが終わった鯰尾くんも戻ってきて、初めて皆で食事をした。
円になってご飯を食べたけど、宗近とのことが皆にバレてるんじゃないかと不安が襲ってきて味がしなかった。
「今日の料理の当番は誰だ?」
不安にかられていると宗近が言葉を発する。
「ボクと長谷部さんです」
「乱と長谷部か、なかなか美味しいな」
そのやりとりを見て周りを観察すると、小狐丸と石切丸がザワザワしていた。
「三日月さん、今日は随分と機嫌が良いんだね」
「そうか?いつもと変わらないが」
「私から見たら何かいいことがあったんだなと思うね」
「まぁな」
そう言って笑っているではないか。
石切丸がまさかカマをかけに行くなんて思ってもみなかったけど、宗近が普通に返してくれてて少し安心した。
「あれ?主、ご飯が減っていませんが大丈夫ですか?」
「ん?あぁ、大丈夫です。それにしても凄く美味しいです!」
一期一振に話しかけられ悟られまいと返したけど、不自然すぎて不安の波がまた押し寄せてきた。