第5章 爆弾投下
いきなりスパンッと音をたてて襖が開いた。何事かと思って顔を上げると、小狐丸が立っている。
「ぬしさま、三日月殿となにをなされた」
「えっ」
「あんなに上機嫌な三日月殿を見たのは、この本丸始まって初めてです」
やばくね?ピンチきたぞこれ
怖いんだけど、やばいしか出てこないぞ
「三日月殿と共に、酒を飲まれていた所を遠くから拝見したのですが」
「まじで?」
「はい、この小狐丸、見違うはずがありません。なにやら距離が近すぎだったと思うのですが」
他の刀剣が居る前で、爆弾を投下してくる彼に凄く焦る。
「主、それは本当ですか?私の弟達がいるので後ほどゆっくりとお話していただいてもよろしいでしょうか……とりあえず先に皆で食事にでもしましょうか」
一期一振が笑顔でそう言ってきた。
もしかしたらこれはとてつもなく、最大級のピンチに追い込まれた気がしてならない……