第51章 覚醒
ぼやけていた意識も覚醒するにつれて、しっかりわかるようになった
「主!」
「主様、よかったですぅ、ぐすっ」
五虎退が抱きついてきたのがわかった
「……っ」
「主、よかった…………喉乾いているだろ?」
隣にいたまんばちゃんが起きれるか確認して、頷くと起こしてくれて水を飲ませてくれた
「主!悪かった……本当に、本当に申しわけないことした、すまん、許せとは言わないっ」
「……つ、るまるさん、私こそ、ごめんね、みんな、ごめんなさい」
鶴丸さんが目の前に来て今にも泣きそうな顔で謝ってきた
「大将、具合は大丈夫か?気持ち悪いとか無いか?」
薬研が不安そうな顔で聞いてくる
みんな泣きそうだったり不安そうな顔してる……本当に申しわけないな
「大丈夫、こんな私でも、また主として、ここにいて、いいですか?」
ぽつりぽつりと言葉を紡ぐと皆は当たり前だ、むしろ居てくれと口々に言っていた
「っ…ありがとう」
そう言ってもらってすごく嬉しかった