第47章 分担
「主が意識ないって本当!?」
「僕達が遠征行ってる間に何があったの?」
長時間遠征から帰ってきた沖田組が広間へ入ると、いつもと違う本丸の空気に異変を感じていた
「主は何処に居るのですか」
蜻蛉切も聞くが他の刀達は放心状態の様子で、はっきりと答えようとする者が居なかった
「何で誰もこたえんのじゃ、主はどこにいるがか?」
「主は?」
「主はどこにいったんだ。何故こんなに皆がどんよりしているんだ。まったくいつもの威勢はどこへいったんだい?」
陸奥守と大倶利伽羅と歌仙の言葉に、言いづらそうに燭台切と山姥切は口を開いた
「主は、手当を受けているんだ。いろいろあって生き埋めになっちゃって」
「何とか助け出せたが、何せ医者がいる訳でもない、政府から救援もきていない、意識が戻るのもいつになるかはわからない」
燭台切と山姥切の言葉に遠征帰りの6人は目を見開いたりとても動揺していた
「そんな、主死なないよね?」
「俺達置いてなんていかないよね?」
加州と大和守の声に答える者はいなかった