第44章 寝かせたがり
なにかすごい声がして意識が薄らと覚醒しはじめた
目だけ閉じて耳を傾けると、伽羅ちゃんと光忠と鶴丸さんの声がしている
「伽羅ちゃん、主と何してたの?」
「抜けがけとは狡いぞ伽羅坊!」
「関係ないだろ」
「関係ない?そんなことないよ、だって僕の主でもあるし」
「うるさい、こいつが起きる…………起こして悪かった、こいつら連れて行くからあんたはまだ寝てろ」
伽羅ちゃんは私の頭を撫でると光忠と鶴丸さんを連れて出ていったようだった
なにがあったんだろ………
まだ朝の5時か
なんか眠くないしとりあえず起きようかな
そう思って布団から這い出て襖に手をかけて開いた
すると目の前には同田貫さんがいた
「お、起きてたのか、わりぃ普通に開けちまって」
「ううん、大丈夫、どうしたの?」
「いやあの、なんだ、心配で見に来ただけだ。それにさっき燭台切とか鶴丸とか来て騒いでただろ?」
「何があったのかわかんないけど、騒いでたね……ありがとう」
「いや、いいんだ。あのよ、今日一緒に万屋へ行ってくれねぇか?」
「もちろん、いいよ」
「なら約束な。まだ朝はえーし寝てろ」
そう言って同田貫さんは行ってしまった
寝てろって、みんな私を寝かせたがるのなんで?
とりあえず万屋行くことになったし寝ておこうかな