第4章 やってしまった
ふと何してんだろう私と思って立ち止まった。
若干酔いが覚めていない頭は、何をするかわからないから怖い。
とぼとぼと歩いて目の前の襖を開ける。
誰もいないことを予想していた部屋の中には刀剣男士がいた。しかもどうやら昨日、皆が集まってた部屋らしい。
「主、何をしていたの!」
燭台切がすごい剣幕で迫ってきてそう言った。
「えっと、酒飲んで、酔っ払ってなんやかんやでいろいろあって混乱して叫びながら廊下走ってました」
「アンタ、素直じゃない。アタシびっくりだよ、もっと屁理屈な主かなって思ってた」
「あ!次郎さんだ!でしょ?私素直だもん!」
「主の酔いが抜けていない……僕もう疲れたよ……」
「まぁまぁ、今はそっとしておいた方がいいかもしれないよ」
「石切丸さん……」
「燭台切さん、あっちで一杯やろうか」
佳奈が次郎太刀と話している間、燭台切と石切丸は部屋を移動して酒盛りを始めていた。