第42章 歓迎と戸惑い
それから歓迎会も終盤を迎えた
なぜか私は今、鶴丸と鶯丸に絡まれた挙句の果てに、宗近の上に座らされホールドされていた
酔っぱらい怖い
「主、ほらもっと飲め飲め」
「もう無理だよ、ちゃんぽんしたらこの前みたいに死ぬって」
「ちゃんぽんとはなんだ?」
「あれ、えっと、違う種類の酒飲む事ね、今日日本酒しか飲んでないのに」
鶯丸にそう言われて答えたら宗近が口を挟んできた
「良いではないか、俺が介抱してやろう」
「主、俺の酒が飲めないって言うのか?」
「鶯丸、やめて、日本酒だったら飲むから」
「主、俺のも飲め」
「鶴丸までやめて」
身動きできないでいると頭がくらくらしてきた
「宗近、頭撫でないで、くらくらする」
「撫でられるのは好きではないのか」
「そうじゃない……っ気持ち、悪い」
その一言を発するとどこからとも無く長谷部が来た
「主、厠へ参りましょう」
そういうと宗近から奪うように抱えあげ、お姫様抱っこをすると部屋を出た