第42章 歓迎と戸惑い
盛り付けられたご飯は相変わらず美味しくて完食した
そして日本酒を勧められておちょこに注いでもらいグビグビと飲んだ
新しく顕現した刀剣男士の歓迎会なのに、至れり尽くせりで少し戸惑った
「大将、飲みすぎは気をつけてくれよ?」
薬研くんにツッコまれはいと返事をした
「主、飲んでいるか?」
ひょこっと白い物体が背中からのしかかってきて耳元で俺が酌してやると囁かれた
「これから世話になるんだ、なんてことはない」
そういわれて注いでもらう
「ありがとう」
「そういえば、主さんって新しく顕現した刀達にはタメ口だよね」
「たしかにな……少し壁を感じるよなぁ」
乱くんと厚くんに急にそういうことを言われてドキッとした
その二人の言葉に他の男士達も口々に同じようなことを言っていた
「あるじさん、これからはボク達に敬語禁止ね!あとボク達の名前の呼び方も呼びやすいように呼んでいいからね!向こうにいた時と同じ乱ちゃんって呼んで欲しいな~」
乱ちゃんに有無を言わせないような顔でそう言われ、皆の前ではいとしか言えなかった