第39章 愛され方
手合わせ部屋に行こうと体を動かそうとしたら、全力で宗三さんと小夜に抑えられた
「手合わせ部屋になんて、行かせませんよ」
「兄様の言う通りです」
「朝までこの部屋から出させませんから」
「で、でも」
「でもじゃない。今日は僕と兄様とここにいて。お願いだから、貴方はここに居て」
「………はい」
小夜の真剣な眼差しに負けた
「明日、落ち着いてから全部をやろう。まずは寝て、起きたら燭台切さんと長谷部さんの元へいって、新しい刀を顕現させる。これが貴方の仕事だよ」
小夜の言う通り、私はまだ少し重い体を布団の中へと深く潜り込ませた
小夜と宗三さんは私に布団を被せて、宗三さんは私のお腹に手を当てポンポンとリズムを取るように寝かしつけているのを最後に眠りに落ちていった