第37章 ※独占欲
下着がじわじわと濡れ始めたのがわかる
部屋へ入ると体の力が完全に抜けきって倒れ込んだ
畳の上で震えることしか出来なかった
腕が重く何も出来ず、ただ下着を濡らすことしかできなくて、脳は快楽を求めてるのにもどかしい
体の力が完全に抜けきり動くことも出来ずにいると襖の向こうから声が聞こえた
「燭台切、主に謝れ」
「僕が悪いのは良くわかってるけど、その」
「なんだ、言いたいことがあるならはっきり言え」
「僕、主に本当に悪い事をしたんだ。長谷部くん、僕を折ってほしい」
「何を言っているんだ。そんなことは誰も望んでいない。主は向こうの世界にいた時でも誰一人折れさせなかっただろ!なんで貴様はそんなことを言うんだ」
「御二方、何をしているんですか?主の部屋の前でそのように騒ぎ立てるなんて……」
「宗三?」
長谷部が立ち尽くした燭台切の両腕を掴みながら話していると宗三が現れた
「小夜が主の様子がおかしいと言っていたんです。小夜は主に来ないでと言われたらしく、代わりに僕なら行っても大丈夫だと思ったから来たんですけど、貴方達がいるなら問題がなさそうですね」
「おい待て、これのどこが問題無さそうなんだ。それから小夜左文字のことが気になるな……それに燭台切、さっき歌仙と蜂須賀に話は聞いたが、他に何をしたんだ」
長谷部のその言葉に燭台切は力なくへたりこんだ