第37章 ※独占欲
「主、燭台切さんとなにかあったの?」
「私が悪かったの…小夜ごめんね」
「ううん。それより、兄様を連れてきた方が良かったと思うんだけど…僕より強いし」
「そんなことない。小夜は強いから……それとね、明日いいことが起こるかもしれないんだ……っ…」
「いいこと?………主?」
小夜と話していたら体の力が抜けてきて火照り始めた
この感覚が前に薬研くんから貰った飲み物の時と同じ気がしてならなかった
「小夜、ごめん、部屋戻る。今日は一人にさせて!来なくて大丈夫だから、おねがい!ごめん!」
言うだけ言って私は広間をすぐに出た
自分の部屋が少し遠いのが辛くて、壁に手を付きながら歩いたけど、ここで誰かにあったら身の危険しか感じないからできるだけ早足で部屋に飛び込んだ