第35章 鍛刀と狡さ
出陣部隊を見送って私は鍛刀部屋へ行き、ドアを閉めきってとりあえず目的の太刀が出るまで籠ることにした
とりあえず太刀が出そうな重めのレシピを投入してフル稼働させた
時間を表すパネルには
1:30:00
1:30:00
2:30:00
1:30:00
と表示されていた
手伝い札を使い刀を作り出した
結果は目に見えているため男士を顕現させず刀を1ヶ所にまとめた
それから何度やっても表示される時間は1:30:00だった
どのくらい時間が経ったのかもわからないまま、ふと表示されたパネルと資材から顔をあげるとたちくらみが起きた
たかがたちくらみだと思ってもう1度レシピを変えて、来ますようにって願いながら資材を入れたら三連続で3:20:00が出た
あれこれってもしかしてレア4!?!?
こんな時間のやつ見たことないし………
とりあえず誰か呼んで来ないと……
立ち上がりフラフラとしたけど部屋を出ると、部屋の外はもう夕陽が沈みかけていたのにびっくりした
汗が尋常じゃないくらい吹き出て気持ち悪い
廊下を歩くも誰も見当たらなかった