第32章 約束は守りましょう
そんなこんなでご飯を食べて、広間に残ったり部屋に戻ったりしている刀剣が居る中、左文字兄弟は部屋に戻っていたため左文字の部屋へ赴いた
「おじゃまします………本当に遅くなってごめんなさい。全部の部屋回った後に戻ってこようとしたんですけど……」
「まったく、待ちくたびれましたよ。小夜も待ちくたびれてます。ほら座りなさい」
「は、はい!」
宗三さんに促されて座るとウサギやクマをかたどった可愛い和菓子とお茶が置かれた
「ありがとうございます」
「こうやって、主とゆっくりと話すこともなかったので僕は嬉しいですよ。小夜も凄く楽しみにしていたので」
宗三さんがそういうと小夜も頷いていた
たしかにそうだ
ここに来てからこうしてゆっくり個人個人で話すことがなかった
人数多いのもあるけど、でもあまりにも贔屓とかは良くないしもっとみんなと向き合ってかないとだめだ
「これから、もっともっと、こうしてお茶したいですし、親睦、深めたいです」
「そう言って頂いて安心しました。そして、僕達からお願いがあるのです」
二人を見ると小夜が言いづらそうに言葉を紡ぎ始めた