第29章 寒いのはしんどいけど嬉しいこともある
「わー!あるじさまだ!」
「おじゃましまーす」
「顔が疲れているが大丈夫か?」
「大丈夫ですよ~」
わたしそんなにひどい顔してるのかな
あとで鏡で確認してみよ
なんて思いながら畳に寝転んでいる今剣の隣に寝っ転がった
「そとがすごい、さわがしかったです。なにかじけんでもおきたのかとおもいました。でもさむかったから岩融とあたたまっていました」
「うーん、いろいろあったよ~。和泉守さんに火が引火したり一期さんに向けて火の粉飛ばしてたり」
「他の刀剣はそんなことをしていたのか。主よ、ここでゆっくりするがよい」
「そうなんですけどね…ふぁ~…いろんな部屋との約束があって……だめだ眠い………眠気覚ましドリンクないかな……翼を授けるドリンクでもいいんだけど」
「ねむけさましですか?うーん…やっぱりねるのがいちばんです!あるじさまも、いっしょにねましょう」
だめだいまつるちゃんの誘惑がやばい
いやでも約束があるのに守らないのは一番ダメだ
後ろ髪引かれつつ起き上がった
「やっぱり、私そろそろ行きますね。約束はやっぱり守らないとならないから」
「主は真面目だな。まぁ約束は守らんとならぬな」
「あるじさまがんばってくださいね」
「ありがとうございます!」
そう言って廊下へ出て、まずは清光くんの居る部屋に向かった