第29章 寒いのはしんどいけど嬉しいこともある
「主だ」
「どうしたんだ?」
「癒しだ……平和だ………」
「なんか疲れてる?ここでゆっくりして行きなよ」
「そうだそうだ!顔が疲れてるもんな」
「ありがとう蛍丸……愛染くんもありがとう……」
次に訪れたのは蛍丸と愛染くんの部屋だった
もう癒しですよ楽園ですよ
こんなかわいい人たちは居ないだろってくらい優しさに溢れてるよ
「大分大騒ぎだったみたいだね」
「和泉守さんから始まって、粟田口の大きい人たちの部屋からのよくわからない部屋割りの蜻蛉切さん達の部屋でちょっと疲労が……」
「ここは安心していいぜ。オレと蛍丸の2人だけだし割と静かだろ?」
「うん、もう癒しだよ……偉いよ、立派すぎて泣きそうだよ」
そう言ってなく素振りを見せるとアタフタしていた
思わず可愛くて笑ってしまった
「嘘泣きはやめてよ、本気だと思ったじゃん」
「ごめんごめん、でも蛍丸も愛染くんもしっかりしてて本当に安心してるの!」
なんて言いながら本当にこの部屋はなんというか居心地が良くて眠くなってきた
「まだ他の部屋を見回るんじゃないの?」
「そうだった……そろそろ行くね」
「疲れたらまた戻ってこいよ」
「ありがとう」
少しこの部屋から出たくないと未練を残しつつ、次はにっかりさんと数珠丸さんの部屋の前へきた