第3章 初ステージ!?初ライブ!?
『ライブ·····ですか·····?』
「ええ、そうよ!」
相変わらず社長は何も言わない。
ライブ、か····。
『いいですね、ライブ。わたしも一回は見てみたいんですよ。
楽しいって友達がよく言うんで·····。それで、ライブが何でしたっけ?ああ、見に行くんですか。いやー、ものすごくいい勉強になりそうですね。社長も太っ腹。いわゆる社会勉強ってやつですか?あ、ちょっと違うか。ちなみに、それって―――』
「律華、もういいわ。ストップ」
誰のライブですか?
と聞こうとして、美咲さんに止められる。
「理解が追い付かなくなると、よく話し出すのはあなたの悪い癖よ。直しなさい。そんなあなたの為にもう一度言うわね」
美咲さんが一度言葉をきってからわたしの目を見て、ゆっくりと言った。
「三ヶ月後の7月に、あなたのライブをします」
『·······ええっ!?』