第3章 初ステージ!?初ライブ!?
『ちょ、ちょっと待って!わたし、ライブで歌えるような曲なんてないですよ!?というか、チケットなんて売れませんって!』
わたしが必死にそう訴えるものの、社長も美咲さんも怪しい笑みを浮かべるだけ。
『怖いから、何か言ってください!』
しょうがないわね、と美咲さんが相変わらず怪しい笑みを浮かべたまま、話し出す。
「曲のことなら、大丈夫。あなたが勤めたアニメの主人公、歌手を目指していたでしょ?だから、あなたもアニメの中でたくさん歌ったはず。その曲があるわ。あと、新曲もいくつか歌ってもらうわ」
そんな、横暴な····!
「チケットがどうとか言っていたかしら?それなら、とっくに売れ切れたわ」
『ええっ!?』
売れ切れたのは嬉しいけど、無茶苦茶すぎる。
こんなに適当でいいの!?