第4章 新たなる
《こっちの自己紹介は終わったよ》
5人の視線が私に集まる
『じゃあ改めて、私の名前は水無瀬 華!まだまだ未熟でみんなの力を扱いきれる自信はないけど、精一杯頑張るつもりです!よろしくお願いします!!』
一息で喋りきって勢い良く頭を下げる
みんなは1度顔を見合わせて
《《《《《こちらこそよろしく!!》》》》》
これが、私と斬魄刀との出会い
《顔合わせも終わったことだし、そろそろ君も帰ったほうがいいだろう?》
『うん、蘭も心配してるだろうしね』
《これから少しずつでいいからお互いのことを知っていこうよ!次からはひとりで来れるよね?》
『うん、じゃあまた来るね!…あ、そうだ!』
《…?》
『助けてくれてありがとね!!それだけ!じゃあ!』
忘れずにお礼を言ってから、目をつぶって意識を集中させると無事に戻ってくることができた
戦い疲れた身体を叱咤して立ち上がり、蘭のいる場所へと歩き出す
『それにしても…斬魄刀かぁ〜また死神に一歩近づいたな』
この後、心配をかけたのと、帰ることが遅かったことで、蘭にさんざんお説教をされることになるのだが、まだ知るよしもない
〜華の精神世界〜
《ワハハッ!あいつはいい女になるぞ!!》
《破廉恥ですよ、玄武さん》
《お前がかたすぎるんじゃ青龍!》
《ま、いい奴そうで良かったよ!な!白虎》
《朱雀さん…私、仲良くなれるかな…?》
《大丈夫だよ、優しい娘だから。きっと上手くやれるさ》
《そうだな、麒麟様がわざわざ見つけてきたやつなんだからな!》
《それより、朱雀さんはもう少し彼女を見習っておしとやかになさったほうがいいと思いますよ》
《なんだと〜!!青龍この野郎〜!》
《ハハハハハ!!》
《笑うな玄武!!!》
華が帰った後、しばらく斬魄刀たちは華の話題で持ち切りだったらしい