第4章 新たなる
次に前へ進み出たのは、私よりほんの少し小さい程度の身長の男の子
《はじめまして!私の名前は青龍。水を操る能力を持つ鬼道系の斬魄刀です。以後お見知りおきを、ご主人様》
恭しくお辞儀をしたその男の子は、その丁寧な口調と落ち着いた態度から見た目よりも少し大人びて見える
一目見ただけでも個性の強そうな彼ら4人のまとめ役といっまところだろうか
透き通った海のような彼の瞳は私に対してまだ壁を作っているように思わせた
『はじめまして!よろしくね』
ニコリと笑いかけると、青龍は少し驚いたような顔をしたあと、私に笑い返してくれた
仲良くなれそう!
《はっ、初めましてっ…あ、あの…私…白虎と言います…………えっと……よろしくお願いしますっ》
消え入りそうな声でおどおどと自己紹介をしたのは白虎という少女
青龍よりは少し背が高いが、極度の人見知りなのだろうと思わせる態度が彼女を幼く見せている
『そんなに怖がらないで?私、あなたについてもっと知りたいな〜』
《あうぅ〜……か、解放すると扇になって、周りに風を纏わせて攻撃もできて…主に風を操る能力です……》
『風かぁ〜…強そうだねっ!これからよろしくね!』
《は、はぃ…》
不安げに揺れる白色の瞳
心を開いてくれるまでは少し時間がいるかな
《次はわしじゃな!!わしは玄武!うちで唯一の回復系じゃな!カッカッカッ!!今、見た目にに似合わんと思うたじゃろ!!構わん構わん!よく言われるわ!まあ、よろしくしてくれや!!》
『よっ、よろしく……』
ひときわ大きな声であいさつしてきたのは、玄武という男
見た目は40代後半〜50代前半くらいで、がっしりとした体格に顎にはやした無精髭が威圧感をかもし出している
それはと裏腹に、こちらを見つける老竹色の瞳はとても優しげで、少し、亡き父を思い出した
それにしても……この見た目で回復系かあ〜
似合わねぇ〜〜
と、思ったのは内緒です