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嵐内妄想②【気象系BL小説】

第40章 飼う(SN)







(not a real)



『おかえりなさいませ、』

「アレは?」

『変わりはございません。』

「あっそ」













鍵を開けて、部屋に入る。

壁も、床も、天井も、
全て白くて

水の入ったペットボトルと、
'ソレ'以外は
何も、無い。



ドアが開く音で、
俺だと分かったのか、

入口の所に
蹲るようにして
跪いている。


「おかえりなさい、…翔」




「おう、ただいま」


その頭の上にぽんと手を置くと

すぐに顔をあげて、立ち上がり、
走って、
部屋の中央にある、真っ白なイスを引いて
俺が座るのを待つ。…









'ソレ'っていうのは、俺が飼ってる、人間。

カズ、って名前を付けた。

なんでそんなことになったのかって?

それはまだ教えられないな。








本当は、裸のままでいいかなって思ったんだけど
最近は、犬にも服を着せる時代だし

下着は履かせてないけど
大きめの白いTシャツは着ることは許してある。


「今日何してたの?」

床に、膝を抱えて座っているカズに聞く。

「…何も」

「何もしてない訳はないだろう。
昼間は拘束もしてないんだから」

「はい、ごめんなさい…」

「風呂は?」

「…まだ……」

「はぁ?俺が帰ってくるまでに
入っとけって言ってんだろ?

あー、もういいや
30分で戻ってくるから、その間に綺麗にしとけよ」

「…はい」

「じゃ、
これ、自分でつけといてね。
アレもちゃんと飲めよ。
…でも、俺が来る前にシたら
ほんと、前みたいな事じゃ済まねぇからな
いい加減我慢すること覚えろ、」



床から俺を見上げるカズの顎を掴み、
無理矢理立たせると

強引にその唇を奪った。


始めから、
舌を挿入し
激しく口づける。


キスをしながら、
カズのTシャツの裾を捲り

その中に手を入れる。


カズが、腰を引こうとするから
もう片方の手を、首に巻き付け、
軽く力を入れた。



カズの下半身をまさぐり、
ほぼ完全に成形させてから

キスを止め、カズから離れる。



カズは、立っていられなかったのか
その場に座り込んだ。


「はぁっ、お前、
ぜってぇ、
ひとりでヤんなよ?
見張り、つけるから、」


いまだにその場から
動こうとしないカズを残し、
俺はその部屋を出た。
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