第35章 (好き)(AN)
まず、
少し汗ばんで、濡れている前髪を
指で横に流すようにすると、
おでこの汗を丁寧に拭いていく。
そして、首、腕と、降りていき
『はい、ばんざいして』
脇の下も拭いてくれる。
上半身を拭き終えて
下半身にたどり着く。
脚を軽く拭いて、
俺のソレにそっと相葉さんの指が触れた。
「っ、」
竿の部分を持ち上げると
タオルで包み
軽く扱くようにして拭くから
『ねぇ、ちょっと、、
硬くすんなよ、』
「だっ、て…」
『はい、前終わり、
後ろ向いて』
くるりとベッドの上で回転させられ
うつ伏せで寝転がった。
おしりを拭いて
割れ目にも手が入り込む。
そして、濡れタオルではなく
ウエットティッシュを取り出すと
割れ目を拡げて
俺の蕾を直接拭いてきた。
なんなら、多少指は入ってると思う。
前を緩く扱かれて
後ろもやんわり刺激されたら
悶々とするのは当たり前のことで。
ビクつく俺を知ってか知らずか
相葉さんはそんな俺を無視して。
『はい、終わり。
パンツはいて、にの』
渋々下着を履いて
ベットに腰掛けた。
隣に座る相葉さんが
俺に背中を向けるようにして
スマホを弄り始めたから
なんだか、無性に寂しくなって
後ろから抱きついてみた。
『なに、どーしたの』
「…別に」
お互い、まだ上には何も着てないから
直接肌が密着する。
あったかい…
はぁ、もう、好き、ほんと
バカみたいに、この人のこと、好き…
いつの間に、
こんなに好きになっちゃったんだろ
そのまま相葉さんの肩に顔を埋めた。
『…かず?』
あー、なんでこのタイミングで
そう呼ぶのよ。
こっちは、相葉さんのことが好きすぎて
どうにかなりそうなんだってのに。
相葉さんの首に回した腕に
少し力を入れて
相葉さんを
自分の方に倒した。