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嵐内妄想②【気象系BL小説】

第62章 変化(AN)







『それでさー』


相葉さんの話に適当に相槌を打ちながら
ビールの入ったグラスを傾ける。








久しぶりに会った相葉さんは
びっくりするほど普通で


この前のことなんて
まるで無かったかのように
普通に飲んで飯食って喋ってる。







もしかしたら、あの日の相葉さんは
ほんとに溜まってただけで、
ほんとにただ、ヤリたかっただけなのかもしれない

とまでで思い始めていた。



でも



この1週間
あの日のことを思い出して
自分のを慰めていたことに変わりはなくて。








「はぁ、」






『なに、ため息なんかついて。
…あ、ごめん電話』







そう言って、相葉さんは席を立ち
店を出た。








だけど







もう、時間は終電間近で
店内には、俺と相葉さんしか居なかったから




電話をしている相葉さんの声が
自然と耳に入ってきて。








『……だから今日は無理だって。』



『…煩いなぁ、…』



『…とにかく、今日は家来んなよ』



『ん、じゃあね』














































「…電話、平気?」


戻ってきた相葉さんに、声を掛けた。



『あぁ、うん。
うざいんだよ、ほんと。
昨日まで3日くらい俺ん家居座っててさ
今朝やっと追い出したんだけど
これからまた行っていいか、だって。
さすがに、ちょっと疲れるわ』



そう言って、
残っていたビールを一気に煽った。




『そろそろ終電だね…
帰るか。
あー、マジ家に居たらどうしよー』




立ち上がって
コートを着ながらそう呟く相葉さんに

思わず




「…俺んちで良ければ、来る?」





と言っていた。







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