第62章 変化(AN)
『今日の夜、飯行こ』
相葉さんから連絡が来たのは、
あの日から1週間以上経った日だった。
あれから、
相葉さんは
朝の行為を終えると
すぐシャワーを浴びに行って
待ってようと思ったんだけど、
俺はその日が月曜だってことを思い出して
慌てて相葉さんちを後にした。
家に着いて
シャワーを浴びながら
相葉さんとの行為を思い出して
思わず身体が火照る。
「…いや、マジかよ」
気づくと、ソコはむくむくと勃ちあがっていて。
「ん、ハァッ」
擦りながら
脳裏に浮かぶのは
女のカラダではなく
昨日のことで。
今までも、
何度か
酔ったノリで
軽くキスとか、
一緒にAV観てオナニーしたりとか
そういうのはあったけど
昨日のは
ガチなやつな訳で。
「ぁ、イク」
今朝も出したはずなのに
勢いよく出た白濁が
俺の手を汚した。
それをシャワーで流しながら
もしかしたら、
昨日のも、いつものおフザケの延長だったのかもしれない、と思った。
それから、
相葉さんに会うことはなくて。
俺から連絡することも、出来なくて。
そんな中の、
今日の相葉さんからの誘い。
『うん』
と送ると、
すぐに既読がついた。
『駅前の居酒屋ね』
あ、家じゃねぇんだ…
『了解』
心のどこかで
期待していた自分に、恥ずかしさがこみ上げた。