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嵐内妄想②【気象系BL小説】

第49章 何者?(AN)








目が覚めると
外は明るくて。


隣にいる筈の温もりが
無いことに気づく。


「ま、あくん?」



寝室を出て
リビングに向かう。


…誰もいない。






「相葉さん?」



トイレ、洗面所、風呂場、キッチン…


どこにも相葉さんの姿は無くて。



のろのろと寝室に戻り
ベッドの上に乗って

相葉さんの匂いを探す。



涙が溢れて
枕に染みを作る。



昨日、あんなに幸せだったのに。


俺達は恋人じゃないの?
好きって言葉は嘘なの?
じゃあ、あの行為は何なの?
俺はただの性欲処理の為の道具?
こんなに、好きなのに。
相葉さんになら、何されてもいい。
どんな罵声を浴びせられても
どんなことをさせられても
だってそこには、愛、があるって
信じてるから。
そう思ってるのは、俺だけなの?
相葉さん、……隣にいてよ。
ねぇ、好き。愛してる。相葉さん…………























「…何してんの?」





声がして
顔を上げると、

寝室の入口に
相葉さんが立っていた。



考えるよりも先に
体が動いて

相葉さんに抱きつく。




「うわっ、ちょ、なに?」


「…いなくなっちゃったかと思った」


そう言うと、
頭にぽん、と手を乗せられる。


「家に何もなかったから、
コンビニ行ってただけだよ」




相葉さんの胸に埋めていた顔を上げて
相葉さんを見る。


「なに、お前泣いてたの?」


「だって…」




「…よしよし。俺ここにいるから
もう泣くなって。
ほら、朝ごはん食べよ」


「…ん」










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