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【暗殺教室】たかが私、されど私。

第8章 ふくしゅう、しませんか?



「「そうこなくっちゃ!!」」


りおちゃんと、カルマくんが口を揃えてそう言う。

ふたりって仲よかったんだなぁ…。




にしても、

復讐って何したらいいの?

C組に、E組が勝てるものなんて、

そうそう無いんだし。

暗殺なら勝てるかもしれないけど、

そんなの、ダメに決まってる。

どうしたらいいんだろう?

勉強?

いいや、それも厳しそう。


「厳しくなんてありませんよ。」


えっ!?こここ、殺せんせー!?

なぜ私の思考を読めたの…??


「南風野さんの考えることなんて、

お見通しですよ。

それに、私だけではありません。

ここにいる殆どが、君の思考に気づいていたでしょう。」


せんせーは、にたにた笑いながら私に言う。

私ってそんなにわかりやすいかなあ。


「わかりやすいとか、そういうのではありません。

君も随分とE組での生活に馴染めてきた、ということです。

みんなと馴染めたから、特徴や癖、

そういったことが予想出来やすい。

そして、暗殺ではそういった些細なことも

重要なキーとなる。

その力を、この暗殺教室で

自然と身に着けてきたから、

みなさん、わかったんですよ。」


そっか…そうなんだ。

私は今まで大きな勘違いをしてたみたい。

暗殺なんて、なんの役にも立たないと思ってたけど、

その暗殺のおかけで、周りのみんなには

スキルがあるし、人との接し方も変われた。

そして、少しずつ私も、変われてきているんだ。





って、全然違うこと考えちゃった。


「じゃあ、先生は勉強で勝負しようと?」

「はい。

ただ、普通にテストの点数を競うのでは

つまらないですよね…

ということで!」


ここでせんせーは、つぶらな瞳を輝かせて言った。


「E組全員の点数の合計が、

C組の全員の点数の合計に勝ったら、

ちょっとしたいたずらを仕掛けて、

恐怖を味わせましょう。」















……





その時、E組の生徒は全員思った。

口には出していなくても、

みんな同じことを考えてるのが

すぐにわかった。
















『『担任がこんなんでいいのか!!!』』
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