第6章 いざ、School Trip!
そんな穏やかに過ごしてた…はずだった。
突然、知らない男の人の低い声が聞こえて、
赤羽くんが、やっつけてくれたと思ったら、
男の人が増えて、それで…それで………。
何が起こったかは、正直良くわからない。
でも、
私にとっての地獄絵図って、こういうことなんだって思った。
唖然としていて、体のどこにも力が入らない。
私はその場に座り込んでしまった。
怖い…助けて…。
直感でそう思ったけれど、私の脳の中は
まだ処理しきれていない。
声も出ず、立てもしない。
そんな私とカエデちゃん、神崎さんを、
男の人たちは乱暴に拐う
嫌だ…、離して………!
いくら暴れようと、大人数の男に抑えられては
逃げられるはずもない。
班の男の子たちは、皆やられてしまったし。
ああ、これから私達、どうなっちゃうんだろう…。