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【暗殺教室】たかが私、されど私。

第6章 いざ、School Trip!



「確かに、関係ないよ。

でもさ、あんたが作り笑いしてることぐらい、

みんなわかってるよ。

それで皆が気を配ってんの、わからない?」


嘘…。

私は、迷惑をかけないように静かにしてた。

深く関わりを持たないようにしてた。

でもそれが、まさか裏目にでるなんて…。


やっぱり、ここはC組とは全然ちがう。

皆、私のことを空気だとか、そんな扱いはしない。

私と向き合おうとしてくれてる。

それなのに、

私自身が私と向き合おうとしないで…

どうすんの、私…。


気付けばまた、涙を流していた。

そんな私に、カエデちゃんは、

“泣き虫だなぁ”と笑いながら

抱きしめてくれた。

そして、そっと耳打ちをした。


「カルマくんは、ちょっと強い言い方しかできないだけで、

本当はとっても良い人なの。

だから、あんなに強く攻めたりしたのも、

全部穂乃花ちゃんのためだったんだと思う。」


えへへ、と笑うかえでちゃんに、私は、


「わかってるよ。」


と、伝えた。

そして、一番感謝を伝えなくちゃいけない人に…


「本当に、赤羽くんのおかげだよ…。

大切なことに気づかせてくれて…、あり、がとう…。」

「ん、別に。」


ぎこちなくお礼を言った私に、

赤羽くんは涼し気な顔で、それだけを言った。

何となく和やかな雰囲気になり、

杉野くんに、神崎さん、奥田さんも微笑んでいた。

それに、潮田くんも、

“よかった”、と安心した顔をしていて…

またひとつ、みんなに借りができちゃったな。
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