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【暗殺教室】たかが私、されど私。

第6章 いざ、School Trip!



「穂乃花ちゃん、大丈夫?」

「南風野さん、聞こえる?」


ん…。

あれ、私、私…。


「大丈夫?

急に気絶しちゃうから、びっくりした!」


「私は大丈夫…。

それより、ここ、どこなの?」


「あいつらがここに連れてきて、

ほら、捕まっちゃったじゃない…。」


「そっか…そうだった。」


「それで、さっき凄く脅されてたんだけど、

穂乃花ちゃん、気絶してて…。」


「ごめん、また迷惑かけちゃった…。」


どうしてこうも、上手くいかないのか。

私が楽しもうとすると、必ず悪いことが起きる。

私が幸せになりそうになると、誰かがそれを阻止する。


これじゃあ、疫病神じゃん…。


「取り込み中、わりいけど

こっちもあんまり待てねぇからな。」


リーダー格っぽい人がそういう。



ああ、もうおしまいだ。

何もかも。




そう思った時だった。

聞き覚えのある涼し気な声が聞こえた。


あ、赤羽くんだ。


その瞬間、私は分かった。

この人が来てくれたから、もう大丈夫、と。


理由なんてない。

ただ、直感でそう感じただけ。


カエデちゃんも、神崎さんも、

赤羽くん、潮田くん、杉野くんが来てからは

どこか安心している表情に感じた。



それから、殺せんせーも来てくれて、

この事態は落ち着いた。



「ありがとう、皆、殺せんせー…」


私と、カエデちゃんと神崎さんは

もう一度改めてお礼をいった。

奥田さんは、隠れてしまってごめんね、と皆に謝っていたが、

私達は、奥田さんが無事でよかった、と伝えた。



「あの、さ…」


カエデちゃんが私に話しかける。

にしても、にやけた、っていうか、

企んでるって感じの顔してる。


「何かあったの…?」


尋ねる私に対して、

カエデちゃんは、クスクスと笑っている。

ふと横を見ると、神崎さんの顔が真っ赤だった。

すると、カエデちゃんは、男子には聞こえないようにしながら、


「穂乃花ちゃん、気絶してる時、

ずっとカルマくんのこと呼んでたよ。

“赤羽くん…、赤羽くん”って。」


…え?


「ええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇええええええ!?」

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